高配当株ポートフォリオ艦隊☆司令長官の奮戦記

配当再投資戦略で資産形成を目指すサラリーマン投資家の手記

個人投資家を爆損の海に沈めるエレクトロニクス銘柄

シャープ、東芝、ゼネラルエレクトリック


エレクトロニクス関連のビジネスでは、名だたる大企業が激しくクラッシュする事故がよく起きる。


毎回、これらの銘柄に入れ込んだ個人投資家たちが爆損を抱えて泣き叫ぶ。


なぜ悲劇は繰り返されるのか?以下、私なりの考察である。


【要因1】市場の移り変わりが早い

食品、医薬、通信、鉄道などと比べると、世の中の変化のスピードが早い。次から次に新しい製品が発売されるから、新製品もすぐに時代遅れになってしまう。そのうえインフラのような参入規制もないから競争相手も多い。そのため、常に戦国時代のような有様で、長期安定に持ち込みにくい。


【要因2】工場で生じる大規模な固定費

自社で工場を持っていると、設備投資とか人件費とか、莫大な固定費がかかる。固定費が大きいほど損益分岐点が高くなる、すなわち、製品をたくさんたくさん売らなければ会社は黒字にならない。また、製品が全く売れなければ固定費がまるごと損失になってしまう。


この二つの要因が重なってるから、ちょっと意思決定を間違えて売り上げがどーんと減ったところに固定費がのしかかって、一気に赤字に転落していくわけだ。



この点、生活必需品やヘルスケアだと、需要が人間の体から生じているため、需要の変動はそこまで極端にはならない。


インフラも同じ。需要が比較的安定している。さらに参入規制も強いから、なお安定しやすい。


だから、これらのセクターでは、素人の個人投資家でも安心して長期保有ができる。気絶しながら配当再投資戦略ができる。株式投資は退屈だなどと気楽に構えていられる。



これがエレクトロニクスになると、数年先は予測できない。配当再投資を続けるためには、市場トレンドを読み、経営者の能力やガバナンスを常に正しく見極めなければならない。


素人である個人には、まず無理だろう。


これが、エレクトロニクスが難しい所以であろう。


思いつきで書いたこの考察が正しいか保証はできないが、自分の投資戦略にあったポートフォリオづくりの参考にしていただければ幸いだ。