高配当株ポートフォリオ艦隊☆司令長官の奮戦記

配当再投資戦略で資産形成を目指すサラリーマン投資家の手記

”人とのつながり” を切り捨て、貯蓄力を高める(下)


昨日の続きです。


経済的に豊かになるためには ”人とのつながり” を取捨選択しないといけない。では具体的に、この冷たい ”絆のリストラ” は、どんな基準で行えばよいのでしょうか?


結論から言います。


自分の生存戦略に合った人間関係は残し、そうでない人間関係は切り捨てる。


資本主義の社会では、ホモ・サピエンスは ”個人” として生きることを強制されています。窮屈だけれども自分を守ってくれたムラ社会のような共同体は、とっくの昔に消滅している。誰もが自分の強みを見つけて、社会に何らかの貢献をして、その対価として生きる糧(お金)を得なければならない。それが出来ない者は、引きこもりやニートになるしかない。


生存戦略とは、この生きる糧を得るための自分の強みのことです。


結局、結論は人それぞれということになってしまいますが、”絆のリストラ” を行ううえで、ぜひとも押さえておきたいポイントを2つ挙げてみたいと思います。


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◆あなたには、人脈を生かして金を稼ぐ意欲・才能があるか?


人脈づくりという名目で、ゴルフや飲み会に参加すること。


人間的魅力と実力を兼ね備えた人物は、たくさんのお金を得られる場所に行って、同じレベルの人たちと交流して、旨味のあるビジネスとつながることができます。あなたががそのような人間であれば、幅広くいろんな人たちとゴルフや飲み会で交流して、当たりくじを探したら良いと思います。


しかし、このような生き方が出来る人はそれほど多くないでしょう。あなたも含めた大多数が、これといって相手に価値を提供できるわけでもなし、他人を惹きつける魅力をもっているわけでもなし、といったフツーの人間だと思います。


これといった魅力のない人間が人脈作りのために交友関係を広げたところで、たいした人とは出会えません。一生懸命アピールしても、実力も魅力もあるスターたちは振り向いてはくれません。


人に会う時、”人脈作り” くらいしか思い浮かばないのであれば、それは単なる時間の無駄です。この人とのつながりがいつか役に立つかも・・・なんて期待しても無駄です。貧乏性の人たちも同じように考えて、家の中に山のようなガラクタを蓄積しています。


自分の人生にとって ”人脈” が有効に活きるかどうかよく考えたうえで、無駄な交流はさっさと切り捨てましょう。


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◆その誘いは、パーティーの招待状か?コミュニティの召集令状か?


すばらしい友人との付き合いは、あなたに自信を与えてくれます。競争社会でサバイバルするためには自信は必要不可欠です。


さて、大学の同級生たちと久しぶりに会って飲むとか、以前勤めていた会社の同期会とか、高校の同級生の結婚式に呼ばれたとか、長く生きていればいろんな機会があります。このようなつながりを維持する価値はあるでしょうか?


その答えを見つけるには、あなたが呼ばれた理由を考えてみたらよいでしょう。


その友人たちからの誘いは、あなたを囲むパーティーの招待状でしょうか?
それとも、コミュニティの構成員を集めるための招集令状でしょうか?


もし呼ばれた理由が後者だったら、あなたはその宴会から何も得ることはできないでしょう。いろんな人がつまらない話をするのを聞いて相槌を打つために5,000円+交通費を支出するのです。どうですか?怒りが湧き上がってくるでしょう?


そのような友人たちは、あなたが過去に抱えてしまった負債です。さっさと処理してしまうことをお勧めします。


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あなたの人生から不要な人間関係を捨てることが出来たら、わずかでも手元にお金が残るようになります。このお金で長期間コツコツと株式を買っていけば、一生暮らしには困らないくらいの財産を貯めることができるでしょう。


そして、その豊かさで、あなたの本当に大切な家族を幸せにすることができます。これが、”人とのつながり” を切り捨てて得られる果実なのです。