高配当株ポートフォリオ艦隊☆司令長官の奮戦記

配当再投資戦略で資産形成を目指すサラリーマン投資家の手記

NY株、東京株の急落。これくらいの調整は想定内だろう。

男が泣いている。株価の急落がショックだったのだろうか。


昨日、NY株式市場がハイテク株を中心に急落した。


アマゾン、グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、IBM、アップル、ネットフリックス、スクウェア、ありとあらゆるハイテク株が叩き売られる暴落騒ぎとなった。


この流れを引き継いで、東京株式市場でもボコボコに叩き売られた。

この女も泣いている。よほどハイテク株に入れ込んでいたのか。


世間では暴落、暴落と騒ぐ向きもあるが、この程度の下げ方であれば、ハイテク株の上昇があまりに長く続いてきたことによる、当たり前の調整が入っただけと考えるべきだろう。


フィリップモリスなどの高配当銘柄は半年くらい前に同じような急落があった。今回は順当にハイテク株が調整対象になっただけのことだ。


株価の調整による急落が起きても、株価が企業の実態と大きく乖離していない限り、致命的な損害にはなりえない。マイクロソフトも、アップルも、PERは20~25倍程度であり、そもそもバブルからはほど遠い水準であったから、株主が大きな損害を被ることは無いだろう。


私が狙っていたマイクロソフトなどは、残念ながら早くも落ち着きを取り戻しているようだ。


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その一方で、期待で膨らみ過ぎていた株価が剥がれ落ちたような銘柄もあった。アマゾンやスクエアの下げ方はなかなかショッキングである。


しかし、わがポートフォリオ艦隊は「成長の罠」を避けながら航行しているので、ホルダーには申し訳ないが、完全に他人事である。


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さて、株価急落もショッキングだが、株価が長期間じわじわと下がり続ける状況はより悲惨である。


過去1年くらいのゼネラルエレクトリックの惨劇は目を覆うものがあった。ここ最近ではフェイスブックが、7月に急落して以来ジリジリと下がり続けており、不吉な感じがする。


実は私も、このようにじわじわとなぶられるように損害を拡大している銘柄を1つだけ持っている。経営危機を鴻海に救われ、2部降格したのち1部復帰した、あのシャープ(株)である。


GEに匹敵する惨劇であり、ブログを盛り上げるためには打ってつけのネタなので、そのうち皆様にお届けしようと思っている。

Microsoft Officeは知的労働の必需品。マイクロソフト(MSFT)の株が下がったら買いたい

もはやビジネスの必須ツールと化したOfficeは、多少高くても気にせず買う。


働く人は皆、Word、Excel、PowerPointといったオフィスツールを毎日使っていると思う。新人の頃から使い続けて、いまや自分の手足のような状態になっている人もいるだろう。私もそうだ。


もはやマイクロソフトのOfficeがないと会社の業務は成り立たない。数字をまとめるにも、スケジュール管理をするにも、文書を作成するにも、提案を出すにも、このツールがなければ私たちは何もできない。


私は最近、家のパソコン用にOfficeを2種類買った。


一つはExcelだ。配当再投資の複利計算シミュレーションとか、もらった配当金の記録とかに活用している。


もう一つはPowerPointだ。作った図形を画像ファイルにしてブログに貼り付け、オリジナル感を出すことが目的だ。



いまの地球上で知的労働をを行うホモ・サピエンスの100%近くが、このオフィスツールを使っているのではないだろうか。


Officeは素晴らしいツールであることは言うまでもないが、さらに重要なことは、世界中で皆が使っていることである。ビジネス上の様々なやり取りでWordやExcelが使われているため、自分だけ使わなかったら仕事にならない。


オフィスツールを使わないという選択肢はもはや存在しない。


それどころか、私は家庭内における作業にもこのツールを使いたくなって、ExcelとPowerPointを買った。それぞれ15,000円くらいしたから、ふたつで30,000円ほどだ。


一般サラリーマンが躊躇なく3万円も支払うというのはただ事ではない。これはもはやOfficeが私たちの頭脳や手足の一部になっているからだろう。



このようなことを考えていると、このオフィスツールを提供しているマイクロソフトの株がたまらなく欲しくなってくる。


なぜなら、WordやExcelを提供している会社の株を持つことが、すごくかっこいいと思ったからだ。


日々パワポのやり直しを命じられる社畜ならだれでも、せめてこの憎らしいツールを作っている会社の株を保有することで、少しでも優越感を持ちたいと考えるはずだ。


ワードの行を揃えることに神経質になっている上司、超絶技巧で作られたエクセルの解読に悪戦苦闘する同僚、パワポがやり直しになって落ち込んでいる後輩。MSFTを保有していたらきっと、彼らを見ているだけで心の中からキラキラした感情が湧き上がってくるはずだ。


だから私は、マイクロソフトの株を買いたいと強く思っている。


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だが、ここしばらくハイテク銘柄は上がり続けており、この株も例外ではない。


ハイテク株の上昇は、米国金利の急上昇もあってか、高値警戒感が出てきているようだ。そのうち大きく値を下げてくれることがあれば、ぜひともわがポートフォリオ艦隊に加えたい。

他人のタダ働きをあてにする日本社会の残念さ


写真はイメージです


この資本主義の世界では、人々はお金を稼ぐために働いている。成功したいと強く願い、自分の才能を活かせる場所を選び、そこで必死に努力した者には豊かな未来が待っている。


しかし、私たちの身の周りにはタダ働きをする機会がゴロゴロ転がっていて、自由意志にせよ強制にせよ、そっちの方へ流されて金を稼ぐチャンスを失っている人も多いと思う。



国・自治体、学校、企業などあらゆる組織は、労働の対価をケチるため、美しい言葉を並べてボランティアの担い手をリクルートしている。


東京オリンピックの組織委員会は、「ここでしか得られない経験、感動、成長の機会が待っているぞ!」と言って、全国からボランティアをかき集める(交通費、宿泊費は自腹である)


民間企業は、「あなたは会社の将来を担う立場なのだから」「皆あなたに期待してるのだから」と言って、従業員にサービス残業をさせる


国、自治体、学校は、「今こそ、地域の絆が大切なのだ」「子供たちのために」と言って、自治会やPTAを通じて無償の労働力を徴発する




私は、サービス残業は糞だが、ボランティアや地域活動に積極的に取り組む人々は素晴らしいと思う。市場経済の恩恵は社会の隅々までは行き渡らないので、このような活動は社会を支えるためには必要不可欠だ。


問題は、国や自治体や企業が、適正な対価を払う金が無いからといって、安易に他人のタダ働きに頼ろうとしていることだ。



ボランティアや社会貢献という名目でタダ働きが過剰供給されることは、市場経済のメカニズムを歪めて、日本経済にダメージを与えていないだろうか?


国・自治体、企業からすれば、お金が動かないから、無駄な仕事をしても痛くもかゆくもない。自治会やPTAでは「昔からやっているから」という理由だけで、だれも望まない行事がダラダラと続けられる。企業でも、上のご機嫌を取るためだけの資料作成に莫大な時間が使われる。


労働力がいくらでも無償供給されることで、人手不足の現実が見えなくなり、労働市場で賃金が上がらない一因になっているかもしれない。


タダ働きをあてにする組織と、感動や絆を報酬として受け入れられる(人格的には素晴らしい)労働者がマッチングしているようだ。こんなことだから、デフレマインドがいつまでたっても根絶できないのだろう。


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日本人は、お金は汚いという社会通念を捨て、労働の対価について正面から議論できるようになる必要がありそうだ。きっと、もっとイキイキとした社会になるだろう。